アイ,トーニャ
ずっと更新してなかったらとうとうブログ書けよ(略)って感じのメールが来た
君…で…を呼…から心の傷が深いから感想とかあんま無理だったし、そもそも映画もそんなに見てないんですよね
滑り込みセーフ、シャンテで見てきた。しんどいよ、とは聞かされてたけど、まさかこんなにおもしろい映画だとは思わなかったから得をした感じです。めっちゃおもしろいですね
若い人間なのでトーニャのこともナンシーのことも、この映画のことを知ってから初めて存在を知ったから、当時を本当に知る人たちがどんな気持ちだったのか、この映画をどう思ってるのか、想像ができないけど
トーニャに同情的すぎるってことで、当時の関係者がこの映画をボイコットしたって話もあるし
でも、この映画だけを見た感じ、トーニャのことを責めのは当然のことだけど、彼女のことをただの社会の膿として切り捨ててはいけないな、と思った
身の回りにまともな人間が1人もいなかったけど、それにしても母親がやばい、あんなのと育ったらそりゃクソやばい女にもなるし、知性も品格も身に付かないわ
デートに付いてきたのはマジでやばかったね〜こわいね〜
貧しい家庭で父親がいない、母親に虐待されて来たからDV男に捕まっても逃げ出せないっていうのも、あるあるって感じじゃん…?
それが当たり前だったから殴られても自分が悪かったのかもしれないって思う、謝ってくれるし暫くは優しいから離れられないって、そこらへんで配ってる女性向けの冊子に書いてあるよ
それにしてもジェフとトーニャの2人、見ててきつかった、クソ田舎のクソ頭おかしいDQNカップルを最悪な形でプレゼンされましたね、具合の悪さが頂点だよ
そしてスケートの話
冒頭でトーニャは「女性はこうあるべき」という幻想を見せるスポーツ(的な)って言ったし、車の中のあの審査員が、「君は素晴らしいアメリカの家族というイメージに合わない」みたいなことを言った時に、
ああこれはフェミニズムの話だし、トーニャはもしかして80年代生まれじゃなかったら、もっと違う幸せな人生を生きれたのかなって思った
ナンシーにしたことについては、トーニャは悪くないなんてことはありえないけど、トーニャが言ったように、
彼女は一回殴られただけで世界中が大騒ぎ、わたしにはそれが日常なのに
って、人は平等じゃないし、出自で人生が決まるし、不遇な女の子だったトーニャはクソやばい女以外にはならなかったんだな…
横の席の人が結構笑ってたけど、トーニャのクソすぎる境遇も人間関係もノンフィクションだからわたしには笑えなかった
フィギュア以外のなにも知らずに来た23歳のトーニャが、唯一の生きる方法手段、生きがい、楽しみを永久的に奪われたのは本当にかわいそうだった、この人はどうやって生きていくんだろうって本気で辛くなったし、自業自得だけどやっぱり世界は優しくないな
ボクサー?に転向したトーニャが嫌われ者として身も心も削り、殴られて倒れる時、初めてトリプルアクセルを飛んだあの輝かしかった一瞬もスローモーションで流れるシーン、諸行無常の響きだったな…
でもこの映画が見せてくれたものは真実じゃないんだよね、
そもそも真実は存在しない、この映画の答えは「そんなの誰にもわからない」っていうものだから、他人である存在ではなにも知り得ないんだな
そ〜〜〜〜れにしてもマーゴットロビー最高だしカメラワーク最高だし音楽もよかったし超〜〜〜〜〜〜〜〜おもしろかったな〜〜〜〜〜〜〜お母さんもすごかったです