映画について

見た映画の感想を雑に書き綴ります。ネタバレに対する配慮しない。見てねってより自分向け見た人向け やる気がないのでお休みしてます

ギフテッド

これも公開日に見てきた

 

みんなまつ毛長すぎ濃すぎ数学の話はもうしんどいんだよ許してくれ(まとめ)って感じだけど

 

おばあちゃんのイヴリンについて書きたいと思う

史上最高にだらだら

 

イヴリンは妊娠を機に娘と縁を切った保守的な人で長い間連絡付かなかったのに急に出て来て、自分の価値観で既存の人間関係を見下して引っ掻き回すっていう、よくあるタイプのやばいおばちゃん

お金持ちいっぱいあったり、頭良かったりするしね

 

フランクとメアリーと生活を、自分の理想、願望を叶えるために壊そうとしたし、死ぬまで治らないんだろうなってくらい独善的で、ぶっちゃけ好きじゃない

娘のダイアンにやってきたえげつない数々、毒親?っていうやつか〜と納得しつつドン引きしたし、罪悪感を全く覚えてないのか、覚えないようにしてるのかわからないけど、その救えないっぷりもすごかった

 

娘も孫娘も、彼女にとっては、偉業を成し遂げるべく天才という装置に過ぎなかったから、果たして愛があったのかどうかすら怪しかった

 

ダイアンの人生はイヴリンのせいでめちゃくちゃだったし、自殺したのもイヴリンの責任だと思うけど、イヴリンの数学で偉業を成し遂げることに対する狂信的な執着には、理由っていうか、原因があると思う

 

話の舞台はアメリカだけど、イヴリンはイギリス人で、ケンブリッジで数学を勉強してた。喋り方や考え方からしてもいい家の娘だったはず

卒論なのか院なのか忘れたけど、仲間と数学の研究をしていた

でも、アメリカ人の夫と結婚して、アメリカに来た。だからもう数学の研究はやめたって、メアリーに言ってた。服装とか乗ってる車とかから見てた、如何にもなお金持ちっぽいマダムだけど、果たしてイヴリンは働いていたのかはよくわからないないんだよね。MITっぽい大学の数学の先生生徒知り合いだったりするし、もしかしたら先生をやってるのかもしれないけど

 

イヴリンはたぶん60代くらいで、彼女が若かった時、結婚しても夫といないイギリスに止まることは難しかったのかもしれない。結婚しても研究者になるのは難しかったのかもしれない。時代は違ったけど彼女の場合はそういう状況だった可能性もある

 

だから彼女は数学の天才である娘に天才として生きることを強いたのかもしれない

適当な男との恋なんて許さないし、普通の子のように娯楽にも触れさせない。偉業を成し遂げるのは天才の義務だから一般的な価値観で言う幸せは得られなくても仕方ない

幸せな結婚だったかどうかは知らないけど、キャリアを続けられなかった自分のようにはさせない、というのは確実にあったはず

 

あと、イヴリンはその天才じゃなかったんだよね

 

ダイアンもメアリーもギフテッドだったけど、彼女自身はその選ばれた一人ではなかったんだろうね

メアリーと大学生?大学院生っぽい生徒が気づいてた問題の間違いに気づいてなかったし

だから余計、自分が欲しくてたまらなかったものを持ってるのに、凡人でいいという態度が許せなかったんでしょう

まあ、メアリーは数学大好きだし勉強も続けていく気だったし、全く普通の人間で終わっていいって思ってなかったけど、それも彼女の思う本気とは違ったんでしょうね

 

 

理由っていうか、言い訳はいっぱいあるイヴリンだけど、だからと言って、いいおばあちゃんですよって改心したみたいに許される展開になったら嫌だなって思ってたし、これからいいおばあちゃんになったとしてもダイアンにやったことは消えないしって思ったけど、実際そういう赦しはなかったんだよね

 

 

自殺した娘が実は偉業を成し遂げていて、でもお母さんに対する復讐としてそれを公表せずに自殺して、しかもお母さんが死んだら発表してって遺言まで残してた

 

見終わったあと、イヴリンが何かしらの形で裁かれないと納得しないよこれ〜って思ったけど

娘の復讐を息子から伝えられるっていう形で、彼女はもう裁かれたんだよね